アレルギー学会

June 18, 2016

 

 アレルギー学会に参加してきました。今年の目当ては、ピーナツアレルギーの予防の話です。ピーナッツアレルギーは先進国の1~3%の子供達に認められ、世界的に増加し続ける大変厄介な健康問題となっています。ピーナッツアレルギーリスクが高い乳児では、ピーナッツを生後11か月以内に食べ始めることで5歳時点のピーナッツアレルギー発症を抑えることができるという論文が、英国のキングス・カレッジ・ロンドンからの報告されました。Lack G先生が来日して講演するというので聞いてきました。先生はイスラエルとロンドンで、同じ遺伝学的背景をもつ子どもたちの有病率を調べ、イスラエルのほうが、ピーナツ摂取が多いにもかかわらず、ピーナッツアレルギーが少ないということがこの研究の背景にもあったそうです。早期にピーナッツを食べて、ピーナッツを消化管をとおして、体内いれることで、免疫寛容(からだが、これは攻撃しなくていいと認識する)ことをひきおこすのではとのお話でした。消化管というのはすごいですね。

 ただし、ピーナッツをたべるとどうしても、家のホコリにピーナッツがまざってしまい、アトピー性皮膚炎があるお子様などは、皮膚から、アレルゲンがはいってしまうこともありえるともいえます。

 

ひとつ注意する必要があるのは、この研究では、すでにピーナッツアレルギーを発症した乳児は危険性が高いとして研究対象から除外しています。ピーナッツの早期摂取により予防効果を得られたのはピー ナッツアレルギーを発症していない乳児に限られます。もちろん、すでにピーナッツアレルギーを発症している乳児期以降の児のピーナッツ摂取は極めて危険な行為です。

 

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