​梅が丘内科とアレルギーのクリニック呼吸器科について

 
 
 
 

COPD(タバコによる気管支、肺の慢性炎症性疾患)、肺気腫

COPDはあまり聞きなれない言葉かもしれません。

言葉の定義ですが、慢性閉塞性肺疾患を英語でいうとchronic(慢性の) obstructive(閉塞性の) pulmonary(肺の) disease(疾患)となり、頭文字をとり、COPDといわれています。

COPDは長期間の喫煙が原因で息がはきだしづらくなる、肺の生活習慣病です。日本には40歳以上の8.6%、約530万人以上の患者さんがいるといわれていますが、診断治療されているのは、その1割にすぎません。年齢があがる(タバコの延べ数)ほど、COPDの患者様はふえていきます。

タバコが悪さをするのは肺だけではありまん。COPDの患者様は、健常者にくらべて、全身性炎症、栄養障害、骨格筋機能障害、心・血管疾患、骨粗鬆症、抑うつ、糖尿病が多いことが明らかになっています。タバコは全身に炎症をひきおこすのです。

​お薬(気管支へ直接作用する吸入薬)、食事療法、運動療法、感染予防(かぜの予防)で、ある程度の改善と、病気の進行予防ができます。当院では、投薬の他に、2階のキッチンスタジオを使い、おいしくたべ、苦しくなく動く方法を患者様と一緒に考えてまります。

肺がん

 肺がんとは、肺にできるがんのことでがんの中でも、最も死亡される患 者さんの数が多く、2010年には約7万人が肺がんで亡くなっています。

【検査について】  肺がんが疑われると、胸部X線検査や胸部CT検査により、異常な陰影 が写っていないか、リンパ節の腫れがないか、胸水(きょうすい)が溜まって いないかなどを検査します。その結果、肺がんの疑いがあれば気管支鏡検 査、生検などを行います。その他血液検査による腫瘍マーカー、喀痰細胞 検査を行います。また、診断は、肺がんの進行度を表す言葉として病期が あります。病期にはローマ数字が使われ、肺がんでは、0期、I期(IA、IB)、II 期(IIA、IIB)、III期(IIIA、IIIB)、IV期に分類されています。  治療前に行われた種々の検査によって病期が判明し、それによって治療 方法が決まります。また、手術のときに転移が見つかるなどすれば病期が 変わることもあります。

【肺がんの治療法は?】  治療方法としては、大きく分類するとがんに対する手術、放射線治療、化 学療法と症状に対する緩和医療があります。  肺がんの検査治療は大きく進歩しましたが、未だ肺がん は生命を脅かす重大な疾患といえるでしょう。当たり前と思われるかもし れませんが、肺がんにならないような生活をするということが重要です。

【肺がんは遺伝しますか?】  「がんは遺伝子の病気なので、遺伝でがんになるかならないか決まって いるのではないか?」と疑問を抱く方がいるかもしれません。確かに、ご家 族に“肺がん無”より、ご家族に“肺がん有”のほうが肺がんになりやすい 傾向があるようです。がんは、遺伝子に異常(変異)が起き、細胞が限りなく 増殖するようになってしまう細胞の塊のことをいいます。それでは、「どうし て、遺伝子に変異が起こるのでしょうか?」もともと正常な細胞の中に、がん を発生させる遺伝子が潜んでいて、これに外部からの刺激、環境要因が加わって、その蓄積で、がんが発生すると考えられています。家族に同じがん になった人がいるということは、遺伝的要因、すなわち体質的に肺がんに なりやすい共通点があるだけでなく、環境要因、すなわち家族が同じよう な生活習慣を共有しているためという可能性を示します。肺がんリスクに ついては、たとえば、家族の誰かが喫煙していると、他の家族もタバコの煙 を吸う機会(受動喫煙を含む)が多くなるかもしれません。これは肺がんに は「肺に発がん性物質が蓄積することで発症リスクが高まる」という特性 があるからに他なりません。

【肺がんとなる環境因子はどのようなものがあるのでしょうか?】
 最も関係のはっきりしている危険因子は喫煙です。喫煙者では肺がん発生率が4~5倍も高いことが明らかになっています。しかも、喫煙開始年齢が早いほど肺がんになりやすいのです。さらに悪いことに、自分では吸わなくても煙を浴びている、受動喫煙者にも悪影響を及ぼし、喫煙者との同居は、約25%もリスクが高くなると考えられています。 

肺炎・気管支炎

風邪だと思っていたら、実は気管支炎、さらに肺炎だった…ということは少なくありません。これらの違いはどこにあるのでしょうか?

主な症状は、せき、発熱、たんなど、かぜの症状と似ているため、肺炎は“かぜをこじらせたもの”と考えられがちですが、肺炎とかぜはちがいます。”かぜ”は細菌やウイルスなどの病原体が上気道でとどまっているのにたいして、気管支炎では、病原体が気管支に、肺炎では、病原体が酸素と二酸化炭素のガスの交換を行う肺胞にまで感染して炎症を起こします。
このガス交換に障害が生じると、息切れ、黄色~緑色や鉄さび色のたん、38度以上の高熱などの症状が長く続き、一般的なかぜよりも症状が重くなります。

​当院では、胸部写真により当日の診断が可能です。抗生物質の点滴による治療も可能です。食事がとれない、呼吸が苦しいなど、重症の方は、入院施設のある病院を紹介します。

肺炎には肺炎球菌などによる細菌性肺炎とマイコプラズマ感染なとによる非定型肺炎があります。マイコプラズマは気管支炎もよくおこし、咳が主体になります。

当院は、予防接種、誤嚥予防などの肺炎の予防にも力をいれています。

誤嚥性肺炎

誤嚥とは

食べ物や飲みものを飲み込む動作を「嚥下(えんげ)」、この動作が正しく働かないことを「嚥下障害」といいます。食べ物や飲み物、胃液などが誤って気管や気管支内にはいることを「誤嚥」といいます。脳梗塞や認知症などの神経の病気があったり、高齢になったりすると誤嚥をおこしやすくなります。

誤嚥性肺炎とは

誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していると言われています。一度なおっても、繰り返しすことが多く、高齢の方の死亡原因になっています。

日本人の死亡原因の第3位が肺炎です。その95%以上が65歳以上の高齢者であり、多くは誤嚥が関連しています。

100年以上前、oslerが”肺炎は老人の友”といった言葉が100年たった今もまだ完全に克服はできていないほどやっかいな誤嚥性肺炎ですが、予防法はあります。

口腔ケア 誤嚥は夜ねているときにおこることが多い(多くは気づかないです)ので特に寝る前は大事です。ブラシは歯茎を気づ付けないことを重視するなら、やわらかめのものがいいかもしれません。電動ブラシならば、効率よく短時間で、口腔ケアができますが、口腔内を傷つけないように準備が必要です。

飲食の意識付けや誤嚥予防の体位保持食後すぐに横にならないで、2時間程度座位を保つ

​肺炎球菌ワクチンインフルエンザワクチン明らかに、入院や死亡を減らす効果が認められています。

​ACE阻害薬は咳の原因になりますが、逆に、咳反射がでることは誤嚥にはいいことです。血圧が高い方で降圧薬を使用する場合は、ACE阻害薬にしておくのも手ですね。

日ごろ、なるべく体を動かし、体力を維持することが一番大事です。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌とは、日本人がかかる肺炎の中でも最も原因になりやすい最近で、肺炎の25~50%程度といわれています。

​肺炎は日本人の死因の第3位であり、その多くは高齢の方です。高齢の方にとって、肺炎をいかに予防するかが健康で長生きするために大変重要です。

「肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。

肺炎球菌感染症の予防接種は、すべての肺炎(MERS(中東呼吸器症候群)などウイルスによる感染症や、肺炎球菌以外の細菌による感染)を防ぐものではありませんが、さまざまな研究データから、65歳以上の人は、打たないよりは打ったほうが、入院や死亡したりリスクが減少することがあきらかになっております。
 

睡眠時無呼吸症候群

人生の3分の1は睡眠に費やしていますが、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome; OSAS)に罹患していると、良質な睡眠がとれず、日中の活動性 や労働の質、運転能力などが低下することはもちろん、高血圧や虚血性心疾患、糖尿病な どの生活習慣病を高率に合併し、生命予後に影響を与えることが明らかになりました。OSASには、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure; 経鼻持続陽圧呼吸)とい う優れた治療法があり、その効果も自覚症状を含めて、しっかり実証されていて、そ の予後はけっして悲観すべきものではありません。2003年の新幹線運転手の居眠り運転 事件以来、OSASの名が知られるようになってきましたが、まだまだ治療を受けていない 患者さんが多いのが現状です。Obstructive Sleep Apnea Syndrome(OSAS)とは睡眠中に無呼吸あるいは低呼吸 が、1時間に5回以上出現する場合で、日常生活に支障をきたすほどの眠気や全身倦怠感 を伴うものです。無呼吸(Apnea)とは、呼吸が10秒以上停止することです。低呼吸 (Hypopnea)とは、ほんの少しだけ空気を吸っているが、必要量の半分しか換気してい ない状態が10秒以上持続し、動脈血酸素飽和度が3-4%低下することか、覚醒反応(目が 覚めてしまうこと)を伴うことです。鼻やノドが閉塞するため、呼吸が出来ず、窒息状態にな ります。OSASになると、十分睡眠がとれないため、慢性的な睡眠不足になり、生活の質が 低下します。日中の眠気や居眠りのため仕事上のミスや交通事故をおこしたり、社会的な 不適応をきたすこともあります。放置すれば、体内の酸素不足がストレスとなって、心臓や 血管に負担をかけ、高血圧、糖尿病、高脂血症、不整脈、心筋梗塞、脳卒中などの合併症 をきたし、生命の危険があります。OSAS患者さんは心血管病、脳血管障害、注意力低下 に伴う不慮の事故で、8年間に104人のうち、37%が死亡するという報告があり、特別な治療が必要な病気です。OSASには本人に眠気の自覚がないことも多 く、非特異的な症状が多く、病気として自覚されにくい傾向があります。  OSASの検査には睡眠中の呼吸状態や動脈血酸素飽和度(SpO2)を調べることによって睡眠呼吸障害の程度を判定する携帯型の検査機器を使用する外来スク リーニング検査と、さらに睡眠呼吸障害による睡眠の質の低下まで判定できる入院精密睡眠検査があります(Polysomnography;PSG)。無呼吸あるいは低呼吸が 1時間に20回以上出現する場合(AHI>20)には、健康保険での治療の対象となります。  OSASの治療は、生活習慣に関する指導と、内科的治療、外科的治療、歯科装具に大別できます。なかでも、中~重症(AHI>20)OSASの治療には、マスクを介し て気道に陽圧をかけるが第一選択です。睡眠中に鼻マスクから一定の空気を送るメカニズムで、上気道の閉塞を解除して、良質な睡眠が確保でき るようにします。歯科装具は、いびき症、軽症のOSAS患者、またはCPAPがどうしても受け入れられない患者に用いられます(健康保険が使用できます)。正しい生 活習慣の徹底も大変重要です。体重の減量、横向きで寝てみる、就寝前の禁酒、禁煙、十分な睡眠時間を確保することなどがあげられます。完全な肥満の解消で CPAPから離脱できたOSAS症例もあります。  未診断・未治療のOSAS患者さんが多数みえると考えられていますが、適切な治療がなされれば、生命予後の改善が充分見込まれています。当院では、OSASの検査には睡眠中の呼吸状態や動脈血酸素飽和度(SpO2)を調べることによって睡眠呼吸障害の程度を判定する携帯型の検査機器を使用する外来スク リーニング検査をうけていただくことができます。今後さらにOSAS患者さんにOSASが治療可能な病気であることを認識していただき、医療機関を受診できるよう、OSASの啓発活動にも力を入れ てゆく所存でありますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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​名古屋市天白区にある咳,喘息など呼吸器アレルギー疾患を専門とするクリニックです。日進市、名東区からも便利なアクセスです。

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